天体写真における画像処理の方法は、それこそ人によって千差万別。表現手法の一つなのだから当たり前だ。
けれど、やはりポイントはあって、最低限それさえ押さえておけば十分キレイな作品に仕上がるものなのだ。
ここでは、自分が日頃行っている画像処理法を簡単にまとめてみたので参考にして欲しい。
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天体写真に限らず“作品”づくりにおいて終着点はなく、突きつめていくとひたすら工程・時間が増えていく。
けれど、時間に比例してキレイになるのかというとそうでもなく、基本となる画像処理だけでほとんどの天体写真は鑑賞に耐えうるキレイな作品になる。
さらに追い込んだ処理をしても、処理にかかる時間の割にはそれほどの画質アップは見込めない(ただ、こうした莫大な時間をかけた僅かな画像向上テクニックの積み重ねをしないと、他人より一歩上を行く作品を得ることはできないのも事実)。
自分は、銀塩ではそれほど画像処理に時間はかけない。よい空の元でよい原板を作る方が、画像処理の手間は少なくて済むし、遥かにクオリティの高い作品が得られるからだ。
画像処理を行うにあたって、自分が頭に入れているのは、
“ネガやポジの持つポテンシャルをできるだけ引き出すこと”
である。
ネガやポジにない情報は出てこない。無理に画像処理をしても崩れるだけだ。
だからよい原板を作ることはやはり重要。突き詰めれば“いい空に行って撮影しましょう”ということになる。そのために遠征に行くのだが、いつも最高の星空に出会えるわけではない。3〜5月は春霞でヌケが悪いし、梅雨時は晴れない、夜も短い。やっとのことで収めたカットを画像処理で何とか作品に仕上げる(もちろんその後よい空に巡り逢えたら、撮り直しをしてしまうが(^^;)。
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