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■RAP製品版
RAPは、デジタルカメラにおける長時間露光時の輝点ノイズ、ダークノイズを消去し、最適な状態でRAW現像するソフトウェアです。 ■ RAWレベルでのダーク減算
そのため、数分〜数十分の長時間露光時は、熱ノイズ(アンプノイズ)が画面の隅に発生し、目立つようになります。 また、輝点ノイズ(ホットピクセル)も多く現れ、ノイジーな画像になります。 RAPを使ってダーク減算を行えば、ノイズの少ないクリアな画像を得ることができます。 熱ノイズや輝点ノイズは、毎回同じ場所に同じ強さで現れるため、対象画像からダーク画像を引くことでほぼ完全に消去できます。 これは、冷却CCDカメラによる天体撮像ではふつうに行われている作業です。 RAPの登場以前は、デジタルカメラのRAWデーダを直接扱えるソフトがなかったため、ダーク減算や画像処理は、RAW現像後に行うのがふつうでした。 しかし、RAW現像によってノイズの輝度レベルが変動するため、正確にダーク減算を行うことはできなかったのです。 −−−“なぜRAW現像後ではダークが引けないのか?”−−− これについては、「RAPの紹介」や天文ガイド2004年11月号P220『デジカメでダークを引く!』を参照してください。 RAPはダーク減算を現像前、すなわちRAWデータのまま行うため、ほぼ完璧に熱カブリや輝点ノイズを消去できます。
■ヒストグラムベースの画像処理&現像エンジン
これらの処理は画面に反映されるだけでなく、ヒストグラムにもダイナミックに反映されます。 画像のみで行う“色”の判断は、主観的というだけでなく、モニターの設定によっても大きく異なってきます。 客観的なデータを示すヒストグラムで画像を調整していくのがRAPオペレーションの特徴です。 淡い光の天体対象は、十分に階調を持っていない場合がほとんどです。 そのままRAW現像しても階調が不足してしまい、Photoshopで画像処理を行っても良好な結果は得られません。 実際、読み込み直後のヒストグラムデータを見ると、データの“山”が極めて細く、使われている階調が少ないことがわかります。 RAW現像後は、TIFFファイルへの出力時に16bit整数に丸められますが、ヒストグラムの山が拡がっていればそれだけ階調を豊富に保存できます。 逆に、山の幅が狭ければ、いくら16bitデータといえども天体対象の階調を十分に引き出すことはできません。 RAW現像後の画像処理でも破綻しないように、天体対象に十分な階調を割り当ててやる必要があるのです。 RAPの内部処理は浮動小数点演算なので、散光星雲のわずかな階調を余すことなく表現できます。
■高輝度の階調を表現するデジタル現像
そこで、レベル補正で飽和してしまう高輝度レベル部を表示範囲内に抑えるため、デジタル現像(DDP)を用意しました。Ver1.1までの「白飛び保護」の機能より効果的に使えるようになっています。 ■輝点/黒点除去フィルタ
ダーク画像にてダーク減算を行えば、理論上、輝点ノイズは残らないため、輝点除去を行う必要はありません。 ■複数の画像を一括バッチ処理
コンポジットに使う画像は基本的には同じ条件で撮影され、同じ条件でRAW現像されていなければなりません。 ホワイトバランスやレベル補正のパラメータを毎回指定するのでは面倒です。ルーチンワークを排除するため、RAPではホワイトバランスとレベル補正の設定群をまとめて「パラメータファイル」として管理しています。 このパラメータファイルとダーク画像ファイルを定型データとして用いることで、多数枚のRAWファイルを一気に処理します。 ダーク減算からホワイトバランス調整、レベル補正、デジタル現像、輝点・黒点除去を行い、TIFファイルに書き出し(NEF/RAF書き戻しでも使えます)まで、RAPのほぼ全ての機能を一括処理で行えます。 ■動作環境
RAPは以下の環境で動作します。
NIKON D80/D70/D70s/D50/D40/D200/D100/D2H/D2X
CANON EOS KissDigital X/Kiss Digital N/Kiss Digital/REBET XTi/5D/40D/30D/20Da/20D/10D/1D MarkIII/1D MarkII/1Ds MarkII/D60/REBEL XTi(US版Kiss Digita X) PENTAX K10D/K100D/*istD/*istDS/*istDS2 FUJIFILM FinePix S5Pro/S3Pro/S2Pro OLYMPUS E-330/E-300/E-500 KONICA MINOLTA α7DIGITAL/αSweetDIGITAL SONY α100 ■購入方法
RAP Ver1.xの発売は終了致しました。 |
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