■銀塩画像処理法
■Step 1: ネガ・ポジのスキャン

EPSONスキャナのTWAIN画面。もちろん16bitモードで取り込もう。
なお、TWAIN画面における“48bit”は、Photoshopにおける“16bitモード”のこと(^^;
バック濃度をおおよそで合わせる。細かい調整は最後。ここではちょっとブルーを引いてみた
スキャナで取り込んでネガやポジの濃淡はデジタルデータとなるが、スキャンの仕方が最終的な作品の出来に大きく影響する。どんなに画像処理をがんばっても、スキャナで読み取った以上の情報は出てこないのだから。

自分はEPSONのスキャナを使っているので、画面はEPSONのTWAIN画面だが、他社のスキャナでもユーザーインターフェースは異なるものの、やれること/やることは同じハズだ。

自分はEPSONのスキャナを使っているので、画面はEPSONのTWAIN画面だが、他社のスキャナでもユーザーインターフェースは異なるものの、やれること/やることは同じハズだ。

サンプルは、中判6×9フォーマットのポジ。何も考えずにプレビューし、「AUTO」を押して、露出とカラーバランスをスキャナ任せにしたところ。原板の肉ノリがいいとオートでもいい感じなくらい。

自分はオートで露出補正を行い、これを基に細かい調整をかけることにしている。ポイントはバック濃度とバックの色。画像処理段階でもある程度フォローできるが、スキャニングの段階でそれなりに合わせておいた方が色くずれが少ない。

このカットはバックがやや青っぽいので、ブルーを引くことにした。
スキャナもカメラと同じく露出がある。露出を高くしすぎると、ISO感度と同じく画面がザラザラしてくるので、あげすぎない。自分はオート露出のままでやることが多い。

スキャン時のパラメータで、完成品に近いイメージでスキャンした。一見キレイに見えているが、ヒストグラムを見ると、低輝度部が無くなっているがわかる。 自分はバックをやや明るめにしてスキャンしている。このように“山”がヒストグラムの中央に来るようにするのが理想。スキャナの性能のオイシイところを使えるからだ。
バック濃度はシャドウとガンマで整える。ここが要注意なのだが、図の左のように、バック濃度を押さえがちだ。見た目は完成品に近い印象を持つが、スキャン後のデータのヒストグラムを見てみれば一目瞭然。シャドー部の階調が完全に失われてしまっている。これでは背景宇宙に溶け込んでいくような淡い散光星雲の階調を表現することはできない。

正解は右のように、“ちょっと明るすぎるんでないの?”というくらいがいい。このようにヒストグラムの山が中央に固まるのが最も画像処理がしやすいのだ。

どんなスキャナでも、ポジ(ネガ)原板のシャドーからハイライトまで、まったく同じ性能でスキャンできるわけではない。一般的な適正露光のポジやネガで最もキレイにスキャンできるようにチューニングされている。

こういうことはたいていの機器に言える。オーディオでは低音や高音になると音質が落ちる。クルマも3km/hや180km/hで走るより、60km/hくらいで走る方が燃費がいい。機械には“オイシイところ”が必ずあるので、自分はそこを上手に使うように心がけている。

■インデックス
■Step 0 画像処理に使うソフト
■Step 1 ネガ・ポジのスキャン
■Step 2 周辺減光除去
■Step 3 カラーバランス補正
■Step 4 ハイコントラスト処理

コラム:よい空で撮るメリット

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Copyright© Ayumu FURUSHO, 2002-2004